沿革
一般社団法人 検査医学標準物質機構の前身である福祉・医療技術振興会スタンダードレファレンスセンターは、平成 7年7月7日財団法人化学物質評価研究機構(前化学品検査協会)で行っていた臨床検査用標準物質の作製、検定事業の人材及び設備を引き継ぎ、神奈川県のKSP(神奈川サイエンスパーク)において発足しました。その後10数年にわたりイオン電極用血清標準物質、脂質測定用血清標準物質、含窒素測定用血清標準物質、血液ガス測定用標準物質、HbA1c測定用標準物質等を臨床検査関連学術団体との連携のもとに認証供給を行ってきました。
近年、ISO(国際標準化機構)を中心とする国際標準化の流れにおいて、法人格を有することが必須となっており、さらに、CIPM(国際度量衡委員会)の物質量諮問委員会において、標準に関する貿易障壁をとり除くことを目的としたCCQM(物質量質問委員会)が発足し、コレステロールについてスタンダードレファレンスセンターが参加してきました。その結果、スタンダードレファレンスセンターは、独立行政法人製品評価技術基盤機構からコレステロールのASNITE国家計量標準研究所に認定されました。しかし、これについても法人であることが必要条件となっていることなどから、平成16年4月8日、スタンダードレファレンスセンターは福祉・医療技術振興会とは分離し、平成16年8月1日より脂質項目HbA1c標準物質についても認証・供給業務を拡大し、平成20年1月より名称を一般社団法人 検査医学標準物質機構と改称しました。
また、平成20年8月には米国国立標準技術研究所などとともに体外診断薬医薬品校正用標準物質の供給機関となっています。(厚労省告示23年第82号)